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ちょっと変わっている当社

総務部長の黒田です。

当社が以前契約してた社会保険労務士事務所は、顧客向けに労務管理などについてのセミナーなどを時々開いていました。
そこはアクティブな顧客が300社以上ある大きい事務所でした。

あるときセミナー担当者から、毎回満員御礼なので、今回は特別な事業者様のみこちらかお声をかけさせていただいているというセミナーに招待して頂きました。
そんな大人気なセミナーって何だろう?
ちょっとわくわくして待っていたのですが、内容をお知らせ頂き、結果的に弊社は参加を見送りました。

そのセミナーのテーマは、ざっくり言うと、合法的な社員の給与の減額方法とは、といったものでした。

後日、当社担当の営業さんに不参加の連絡を入れた時のことです。
当社の経営方針などはその営業さんにも度々伝えていましたので、営業さんもうちの方針にはフィットしない事はすぐに理解してもらえました。
その時営業さんから、現実には日々給与の問題で相談を受けている立場からすると、アビニティーはちょっと変わっていますね!という(お褒めの?)お言葉を頂きました。

そういえば以前、給与規定の相談をした際に給与台帳を提示した時も、ちなみにこれこれ本当ですか?と驚かれたことがあります。
同じような規模の同業他社より明らかに平均給与が高いので、サンプルデータかと思ったのだそうです。

と言っても、当社はイケイケなベンチャーが提示されているような水準にはまだ遠く及びません。
当社ももっと頑張らねば!と思っているのに、まさかこのように驚かれるとは。
担当の営業さんはお若い方でしたので、「ちょっと待って、この程度で驚くなんて夢が無さ過ぎないか?若いんだからもっと上を目指そうよ!」などと軽口を言いましたが、日本の将来を担う若者にとって、あまり夢のない数字の台帳ばかり見ているとしたらよろしくないんじゃないか?などと思ってしまいました。(笑)

毎度の話となってしまいますが、会社の業績って、社員全体がどれだけ高いモチベーションであるかでほぼ決まると思っているんです。
ですから、会社はそんな社員にどれだけ応えられるか、働きやすくするか、ということを第一に考えるべきであって、給料を下げるというのは本当に最後の手段だと思っています。

モチベーションも低い、業績も悪い、給料も安いの悪循環でどうして会社が成長するというのでしょうか。
極論を言うと、会社が成長すれば、ほっといたって社長の給料も増えるのです。
むしろ社長がごちゃごちゃいうよりも社員に任せたら業績が一気に伸びたなんていう例は枚挙に暇がありません。

しかし、多くの会社を担当する社会保険労務士事務所から見える中小企業の現実というものが、このセミナーテーマに現れているのだとも感じています。

当社も中小企業ではありますが、そんな現実や常識にあらがって、これからも創業時の矜持を守り続けられるよう努力したいと思います。

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