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コインハイブ事件、ただでは終わらない

総務部長の黒田です。

先週木曜日、コインハイブ事件の上告審で最高裁は弁論を開くこと決めました。

コインハイブ事件とは、ウェブサイトを見に行った時に広告を表示させるのではなく、その見ているパソコンのCPUで暗号通貨のマイニングをしてもらうという仕組みについて、いわゆるウィルス罪だとしてWeb開設者を逮捕起訴したもので、そのうちの1名が略式に応じることなく正式な裁判へ移行して審議が続いていた事件です。(詳しくはWikiへ コインハイブ事件

かつてのWinny事件しかり、岡崎図書館事件しかり、無限アラート事件しかり、警察のあまりの無知と傲慢ぶりをリアルタイムで目の当たりにしてきた私からすれば、警察には色々と言いたいことがあるものの1万文字くらいになりそうなので止めておきますが、本件についても一審無罪、二審有罪ときて、上告しても現行の運用上は最高裁として却下されてしまう確率が高かったため、日本のIT史に残る汚点だとガッカリしていたところでした。

そこへまさかの弁論。弁論が開かれるということは、有罪ありきではないということで無罪の可能性も出てきました。判決は来年以降になるでしょうが、引き続き注目していきたいと思います。

なお、当社も微力ながら支援の一環として一般社団法人 日本ハッカー協会が取りまとめている裁判費用の寄付を行っています。

 

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