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バージョンアップも楽じゃない

総務部長の黒田です。

みなさんの職場で使っているパソコンやソフトなどはきちんと管理されていらっしゃいますでしょうか?

最近のアプリはクラウド化されているので、みんな同じバージョンで使えるようになり、別のパソコンからでも同じ設定や履歴が反映された状態で使えるので大変便利になりましたね。仕事を始めたばかりの頃(2000年代)、会社のパソコン毎にOSやアプリのバージョンが異なるということは決して珍しくありませんでした。

あるとき、先輩のパソコンが古くなったので更新され、OSもアプリも最新バージョンとなりました。私は先輩とチームで仕事をしていたのですが、いつも通りに作成中の資料の修正依頼の対応をして、修正完了の報告をし、確認をお願いしたところ、直ってないぞと指摘されました。
「あれ?保存した場所を間違えたかな?」と思って見直してみると、確かに修正されていませんでしたので、改めて修正して保存場所も確認して保存しました。そして再度報告したところ、やっぱり直ってないぞという指摘を受けました。「えええ!どうなってるんだ!?」と、困惑してたところで、俺が直しといたからと言われてしまいました。

改めて資料を確認すると・・・あれ?直ってない・・・
先輩に確認しましたが、間違いなく直して正しい場所に保存したとのことです。私が使っていたバージョンから先輩が使っていたバージョンに変わる段階で画面の表示関係に大幅な変更が入ったため、見え方が異なってしまっていたのです。
そのため、互いに相手側のパソコンでは修正が元に戻ってしまっているように見えて、延々と修正しあっていたという悲惨なことが繰り返されていました。

幸い、印刷するとちゃんと同じように出力されていたので、それ以来、わざわざ印刷してチェックするという時代に逆行する羽目になってしまいました。(笑)
その後、バージョン管理が強化されて、ソフトウェアが統一されるようになりました。ただ、古いソフトで作ったデータを新しいバージョンで扱う際には大抵の場合は互換性を持たせてくれていますが、新しいバージョンで作ったデータを古いバージョンで扱うことは保証外の場合が多く、トラブルのもととなります。

私の場合は修正内容がプレゼン用資料の図形の歪みを直すだけだったので、深刻な事態には至らなかったのですが、これがもし設計図などでしたらかなり大事になっていたのではないかと思います。社内のソフトウェアの更新にかかる費用自体も大きなものですが、セットでこういったバージョン管理や互換性の調査を事前にしておかないと、気付かぬところで大事故を起こしてしまう可能性もあります。

クラウドへの移行でも、他業務ソフトとの連携、出力器機などとの互換性のチェックもどうぞお忘れなく。言うと簡単なのですが、これ地味に大変なんです。
リプレースを考えているけどうちは大丈夫かしら?とご心配な方、気になる方はどうぞ弊社までお問い合わせください。大小様々な規模の改修を行って参りましたので、ノウハウはかなり持っていると思っております。きっとお力になりますよ!と、少し宣伝でした。(笑)

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