総務部長の黒田です。
弊社は、5月1日付でついに社員数30人に到達しました。
まぁ、比較してしまえば「なーんだ、まだそれだけか」という感じかもしれません。
しかし、弊社17年の社歴において、退職者はこれまで6名です。そのうち3名は、業務との適性やスキル面でどうしても当社の求める水準と合わず、会社の方から別の道をおすすめさせていただいた方でした。もちろん、その際には可能な限り転職のフォローもさせていただいております。
一方で、残念ながら3名の方は一身上の都合により退職されました。なにはともあれ、この求人難の最中に30人という大台に至ることができたのは、社員一人ひとりのおかげです。これは本当にありがたいことです。
そして、30人以上の組織を運営していくには、誰か一人の気合いや腕力だけで引っ張っていくのではなく、それに対応した体制づくりをしていかなければなりません。現状では、4名、10名、13名ほどのグループに分かれて業務を進めています。社長が一人で何とかしている、という状況ではありませんが、今後さらに人数が増えていくことを考えると、1グループあたりは多くても10名以下くらいに適度に分散させていくのが、やはり効率的ではないかと思っています。
こう言うと簡単に聞こえるかもしれません。しかし、体制づくりというのは、「30人になったぞ、しっかりやれー!!」と、ただはっぱをかけて気合を入れさせることではありません。組織をきちんと運営するためには、人も、お金も、ちゃんと費やす必要があります。
会社の規模が大きくなるのは、あくまで会社側の都合です。それを理由に、社員に対して漠然と「新人や後輩の面倒を見ておいて」「とりあえずリーダーっぽく動いて」などと押し付けるのは違うと思っています。この点については、私が独立前に見てきた会社が、悪い意味で非常に参考になっています。
当時見てきた会社の中には、社員への本質的な支援や体制整備は十分ではないのに、押しつけがましい飲み会や、休日のイベントなどを開いて、社員を慰労している気になっているようなところもありました。
もちろん、そういう場が好きな人もいるでしょうし、全部を否定するつもりはありません。ただ、それだけで社員のモチベーションが上がるはずがありません。
本当に必要なのは、社員が無理なく力を発揮できる体制をつくることです。社員の中には、人の面倒を見るのが得意な人もいます。後輩に教えるのが好きな人もいます。書類整理やルールづくりが得意な人もいます。そういう人に、しかるべき役職と手当を支給して、組織運営を担ってもらう。ここが重要です。
大事なので、もう一度言います。しかるべき役職と手当を支給して、です。
仕事ができる人と、組織を運営できる人は、必ずしも同じではありません。業務遂行能力が高い人が、そのまま人をまとめるのも得意とは限りません。
逆に、現場の最前線で一番目立つタイプではなくても、周囲をよく見て、メンバーを支えたり、チームの空気を整えたりするのが得意な人もいます。
そこを一緒くたにして、「仕事ができるからリーダーね」と安易に任せてしまうと、仕事はそこそこできるがどこかまとまりがなく、いまいちパッとしないグループが生まれてしまいます。
仮に趣味を仕事にしているような人であっても、そういう環境ではやる気が削がれてしまうでしょう。
仕事である以上、多かれ少なかれ大変なことや嫌なことがあるのは当たり前です。しかし、せめて会社自らが社員にとって不要な負担や嫌なことを生み出さないようにする。そして、必要なところにはきちんとフォローを入れる。会社を大きくしていくなら、なおさらそういう覚悟が必要だと思っています。
まぁ、こんなことを言っていると、創業からイケイケで短期間に一気に上場を果たしたような大手ベンチャーの方々からは鼻で笑われそうですが……。それはそれで、そういう世界が好きな人には良いのだと思います。
ただ、我々が創業した時に目指したものはそこではありませんでしたし、今でもそれは変わっていません。小さくても、社員がちゃんと力を発揮できる会社にする。人数が増えても、そこはブレない会社にする。
今回30人に到達したというのは、単に人数が増えてめでたいという話ではなく、以前のブログでも言っていた「30人の壁」に、いよいよ当社も本格的に向き合う段階に来たということです。
そういうわけで、弊社も次のステージへの対応を進めてまいります。引き続きごひいきのほど、よろしくお願いいたします。

